マンション共用部分をLED化!オーナーが知っておきたいポイントとは

新しく建築されたマンションの照明を見てみると、お部屋の中だけでなく共用部分にも「LED」の照明が使われるようになってきています。
ただし、これは「最近新しく建築されたマンション」の話でして、すでに建築されたマンションの場合、LEDではなく従来の蛍光灯が使われているところが多いはず。
そのため最近では、将来性や資産価値を高めるため賢いマンションオーナー様の中には「LED化」を前向きに検討されている方も増えてきています。
そこで今回はマンションオーナー様が気になる、マンションの中で最も電気代が必要になる「共用部分」のLED化を検討するときに知っておいていただきたいポイントについてお話していきたいと思います。
1: マンションオーナーがLED化を考えるメリットとは
はじめに、マンションオーナー様がLED化を検討されるとき、メリットを知っておきたいのではないかと思います。
マンションとは多くの方に豊かな暮らしを提供している「場」ではありますが、同時にオーナー様にとっては大切な「資産運用」でもありますからメリットが見つからないと行動を起こすことはできないはずです。
(1)寿命
従来の蛍光灯とLEDを比較するとわかりやすいのがこのメリットです。
蛍光灯やLEDなど、照明機器に関しての寿命は、どこでも同じ結果になることはありません。あくまでも目安としてですが、次のような寿命の違いがあると言われています。
照明機器の寿命(目安)
- 白熱電球 → 1,000~2,000時間程度
- 電球型蛍光灯 → 13,000時間程度
- LED → 40,000時間程度
いかがでしょう。共用部分ですので、1日24時間点灯していたとすると、
- 白熱電球 → 約1.5ヶ月~約2.5ヶ月
- 電球型蛍光灯 → 約1年6ヶ月
- LED → 約4年6ヶ月
注:照明の寿命は初期照度から30%減衰(つまり初期照度の70%の明るさにまで落ちた時が寿命と定義されます。これは蛍光灯(その他)でもLED照明でも同じです。
実際には、これよりも長くなるところもあれば、何らかの理由で短くなるところもあります。でも、大まかには、これくらい違うことがわかります。
この寿命の違いは、照明そのものの交換コストにも影響していきますが、交換の手間にも関わってきます。
(2)消費電力
一般的に従来の蛍光灯よりもLEDは消費電力が低くなります。
これは大変意味のあることですね。というのも、消費電力が低くなると使っている電気代も低くなっていくからです。
共用部分で必要となる費用は、企業で言うと「固定費」ですから、効率化や省力化することで利益をアップすることも可能になるでしょう。
(3)強い
天井部分に取り付けられているものですから、頻繁に強い衝撃などが加えられることはありません。ただ、万が一「お引っ越し」「大きな荷物の搬入」などで、ぶつけたときでも従来の蛍光灯よりもLEDは壊れにくい性質を持っています。
「絶対に壊れない」ということではありませんが、従来の蛍光灯よりは衝撃に強くなっていますので、万が一のときに不要な費用を出す可能性も少なくなっていきます。
蛍光灯の表面(管)はガラス製であり落下すると割れます、また割れると蛍光管内の水銀が飛散して非常に危険です。一方LED照明の表面はポリカーポネイト(プラスチックの一種でハンマーでたたいても割れません)であり落下しても割れることはありません。
(4)虫対策
従来の蛍光灯を使っていると、梅雨時期や夏に虫が蛍光灯を目指して寄ってくることはありませんか?
虫が蛍光灯に寄ってくると、住民の方からも「何とかして」とクレームが入るでしょうし、虫嫌いの方なら「すぐに何とかして!」と言われてしまうかもしれません。
でも、LEDに交換すると、虫を寄せ付ける特性である「紫外線」が出ていないため虫の寄りつきを防止しやすくなります。
電灯の下に溜まる虫の死骸の掃除も簡単になりますので、快適な暮らしを続けてもらうことができるでしょう。
(5)環境対策
消費電力が少ないということは、二酸化炭素の排出量も少なくなるということです。
すなわち、最近世界的に進められている「SDGs」を取り入れた地球環境に優しい取り組みへ参加することもできるのです。
暮らしに余裕のあるマンションオーナー様だからこそできる活動だと思いますので、小さなことかもしれませんがLEDへ交換して活動へ参加していただきたいと思います。
2: マンション共用部分のLED化で配慮するポイント
共用部分のLED化にはメリットがあります。そのためすぐに交換しようとされる方もいらっしゃいますが、交換の前に配慮しておきたいポイントを知っておいていただきたいと思います。
(1)まわりへの配慮
マンションの共用部分をLED化する場合、共用部分から漏れる光が明るすぎると、マンションのご近所にお住まいの方にとっては「明るすぎて眠れない」というような「光害」になってしまうケースもあります。
こういったトラブルは、一度起こってしまうと感情論へ発展しやすいため、対策をしても相手の方に納得していただきにくいことも多いです。
また、納得いただけないと、マンションにお住まいの方との間に、不必要ないざこざが起こることもありますから、トラブルが起こる前に「明るすぎない」配慮をすることが大切です。
共用部分から外へ漏れる
- 明かりの強さ
- 明かりの方向
これらを吟味し、外へ漏れないような対策を考えておくことが大切です。
こういった対策が難しそうな場合は、LED蛍光灯を製造販売している業者へご相談ください。製造している業者であれば、光の強さや光が届く向きを理解しているため、マンションオーナー様のお力になりやすいと思います。
(2)雨対策
共用部分で気をつけておきたいのが「雨対策」です。
昨今起こる「大雨」「台風」を思い出すとわかりますが、強風による雨で共用部分にまで雨水が吹き込んでくる可能性が高いものです。
こういった状況でも安全に使えるかどうかを確認しておきましょう。
(3)美観
古い照明器具からLEDの照明器具へ交換した場合、古い器具の取り付け跡が見えないようにできるのかも注意するポイントです。
こういった部分は、明るさと直接関係していないところですが、マンションにお住まいの方からすると見た目の印象は毎日の暮らしに影響していきます。
(4)交換
LED交換する場合、LED蛍光灯だけを交換するタイプと、一体型のLEDランンプへ交換するタイプの2つがあります。
どちらが正解という基準はありませんが、あえてお伝えするなら一体型よりもLED蛍光灯だけを交換できるタイプをおすすめします。
というのも、先ほど見ていただきました「寿命」ですが、一体型ですと約4年~6年の間に全部交換しないといけないからです。
対してLED蛍光灯だけの交換なら、これまでの交換と同じなので簡単です。
(5)安全と品質
安全性と品質は大きなポイントです。
風雨への対策なども含めて検討しておきましょう。
3: マンションでLEDを検討するときの注意点
次のような注意点があります。
- (1)電気代が削減できるか
- (2)保守メンテは行いやすいか
- (3)業者を選ぶときのポイント
- (4)寿命は長く安定しているか
- (5)故障したときの対応は
- (6)生産終了に関する懸念
この中で、(3)と(6)は盲点になっていることが多いです。
特に「生産終了」という部分ですが、メーカーによっては市場に出回っている在庫がなくなる、それで終わりということもあります。
こういったLED蛍光灯を選んでしまうと、共用部分1ヶ所の蛍光灯を変えたい場合、同じものがありませんので「全部を交換」することにもなります。
マンションの共用部分で、1ヶ所だけ色や明るさの違う蛍光灯を付けると違和感もありますし、統一感がなくなりますので安っぽい印象になりますね。
ですから、業者選びも含めてなのですが「生産終了」しにくい製品を自分たちの会社で製造販売しているところがおすすめです。
こういった業者ですと、万が一生産終了していても、同じようなものを検討しやすくなります。
4: まとめ
マンション共用部分のLED化は今後進んでいくと思います。特に2020年以降は、従来の蛍光灯の製造が低下していくため交換時期が来ているのならLED化という選択になってくるはずです。
ぜひ今回の内容を参考にしていただき、資産価値を上げる意味からもLED化を検討していただけると幸いです。
また、私たちがご提供しております「SIMPLE TUBE」なら、従来の蛍光灯と交換するだけで簡単に工事不要でLED化できます。詳しい内容はこちらをご覧ください。