本当!?蛍光灯よりLEDライトに虫が集まりにくい理由はコレ!

都会にお住まいの方や店舗経営をされている方には、経験が少ないかもしれませんが、郊外に住んでいたり店舗経営をしていたりすると夏が近づくにつれて気になることがあります。
それは日が暮れ始める頃からストレスの元になる「虫」です。
虫はこちらのイライラなんて気にすることもなく、蛍光灯に集まってきます。お家のリビングやキッチンへ虫が侵入してくるとイライラしますし、虫が苦手な方にとっては恐怖でしかありません。
また、お家よりも困るのが店舗経営されている方ですね。特に新型コロナの影響で、店内の空気の流れを良くしないといけないため、窓や入り口を開けたまま営業されることも増えてくると思います。
そうすると「待ってました」と言わんばかりに虫が店内へ侵入。お店にいらっしゃるお客様にとっては「うっとうしい!」ということになってしまい、お店を経営している者からするとヒヤヒヤの連続になってしまいます。
そこで今回は、こういったストレス原因を少しでも解消する方法としてLEDについてお話していきたいと思います。
Contents
1: どうして蛍光灯に虫が集まりやすいのか
蛍光灯をはじめとする従来の照明に虫は集まりやすいものです。
蛍光灯、自動販売機、キャンプ場の夜のトイレ。
誰もが一度は、虫が群がっている光景を見たことがあると思います。
では、どうして虫たちがこのような場所へ集まってくるのでしょうか。単に「明るい」という理由だけで集まっているのでしょうか。
(1)走光性
従来の灯りに虫が集まってくる理由の1つが「走光性」と呼ばれる特徴です。
走光性とは虫が持っている性質です。虫は太陽など「明るい部分」を目印に、一定の角度を保って飛ぶ習性があります。
そのため四方に光が広がっている街灯には、虫が1点を目指して飛ぶのではなく、ぐるぐる回っていたりフラフラ飛んでいたりすると言われています。
(2)紫外線
虫は人間と違って感度の高い「目」を持っています。そのため人間には見えない「紫外線」と呼ばれる光を見ています。
一説には、虫は紫外線をたよりに飛んでいるとも言われています。
このような虫の持つ性質が影響して、紫外線が出ているところへ虫が集まってきているのです。
(3)従来の蛍光灯が持つ特性
では、従来の蛍光灯をはじめとする灯りに虫が集まりやすいのかというと、先ほどお話した「紫外線」を含んだ光を
- 蛍光灯
- 水銀灯
- 街灯
などと呼ばれるものが発しているため、虫が集まってきてしまうのです。
視点を変えて考えると、虫にとって大好きな光が従来の蛍光灯などから出ているため、そこを目指して飛んできているということです。
誰もが同じですが、虫だけに限らず自分の好きなものがあれば寄っていきますし集まりますよね?
2: もうひとつある「虫が集まる」理由
これは虫の特徴を研究する必要があるのですが、紫外線に集まってくる虫には種類があります。
同じように紫外線が出ていても、すべての虫が同じように集まってくるのではありません。虫によっては
- 人の体温
- 二酸化炭素
こういった要素に反応して集まってくる虫もいます。
例えば、夏にイヤな思いをすることが多い「蚊」は、体温や二酸化炭素につられて集まる傾向が強いと言われることが多いです。
そのためアウトドアでアルコールを飲んでいると、結構あつまってきて悲劇にあった人もいると思います。
また、環境の状態も虫が集まる理由になります。近くで虫が発生しづらい状態を維持することも大切です。
自然の多い環境では難しいですが、こういった理由もあることを知っておいてください。
3: 虫が集まりにくいのがLED
困った存在の虫ですが、私たちが虫を集めない(集まりづらい)状態を作るためにできることはというと、虫が好んで集まる原因である「紫外線」をできるだけ発生させないことです。
そこで効果を実感しやすいのが、紫外線が含まれていない光を出す「LED」なんです。
LEDの中には意図して紫外線を出すものもありますが、一般的に使われる(従来の蛍光灯に変わる)タイプの紫外線量は従来の蛍光灯の約1/200だと言われています。
そのため
- マンションの共用部分
- 店舗の屋内の電灯
- ガレージの電灯
こういったところにLED蛍光灯を利用すると、虫が集まりにくくなります。また、虫が集まりにくい状態になれば
- 電灯の下に死骸が減ります
- 電灯の下に糞が少なくなります
- 虫を狙うクモも減ります
- 掃除の手間が減ります
というようなメリットが出てきます。なにより店舗経営をされている方にとっては、お客様が受けるストレスが減りますので、快適な空間を提供できる安心感も手に入ります。
4: LED化のメリットは他にもある
このようなメリット以外にも、従来の蛍光灯からLEDへ交換するメリットがあります。
従来の蛍光灯には微量ながら「水銀」が含まれています。水銀が含まれているため、明るい光が出ているのです。
しかし、2013年「水銀に関する水俣条約」が国際条約として結ばれ、この条約の発効が2020年なのです。
そのため、これから徐々に水銀を含んだ製品は製造や輸出入が制限されていきます。
すぐにということではありませんが、従来の蛍光灯も水銀を含んだ製品なので、少しずつ店頭から姿を消していくことでしょう。
だからと言って、今お家で使っている従来の蛍光灯や、お店で使っている蛍光灯を「使ってはいけません!」とか「使えません!」ということはありません。
ただ、今後は水銀を含んだ蛍光灯が手に入りづらい傾向に進んでいくため、蛍光灯の交換をされるタイミングであれば、将来の状態を見越して水銀を含まない製品である「LED」にすることを検討しておくと良いでしょう。
お家では難しいかもしれませんが、マンションオーナー様や店舗経営されているオーナー様なら、建物の価値やお店の価値を上げる投資として考えることができますので、やっておいて損はないことだと思います。
5: LED蛍光灯を活用すると良い設置場所
一般住宅の屋内で蛍光灯を使っている場所というと、少し広めのクローゼットや、屋根付きのガレージですね。
また二世帯住宅で「上下完全分離タイプ」にお住まいのご家族なら、外から二階へ上がる階段の蛍光灯をLEDに交換すると虫の被害を少なくできるでしょう。
マンションの場合ですと共用部分や廊下部分。虫が多いとマンションの価値も高く見てもらえないので、対策しておきたいところです。
店舗の場合ですと、店舗内の灯りに使っている蛍光灯をLEDに交換しておきたいですね。
この交換は虫が集まりづらいという理由もありますし、同時に紫外線による商品や壁への「焼け被害」を軽減できる理由もあります。
お客様の視点で考えたとき、快適な空間になっている方がお店への好感度もアップします。特に女性が訪れる機会の多いお店なら、より快適な状態を維持しておきたいところです。
また、これはLEDタイプの蛍光灯の話ではありませんが、昨今人気のソロキャンプでも、ランタンなどをLEDのものにすると虫が集まりにくいので快適さが少しはアップします。
6: まとめ
虫が集まって困っている。そんな方は早いタイミングでLEDに交換されることをおすすめします。
殺虫剤などで対応するのも悪くないですが、そもそも虫が集まらないようにしておくことで、こういった対応も楽になっていきます。
ぜひ従来の蛍光灯が交換時期に近づいているのなら、LEDへの交換を検討してみてください。