蛍光灯の選び方で悩んだ末に失敗しないポイントとは

お住まいの中をぐるっと見渡してみてください。ほとんどのご家庭に蛍光灯(長いやつです)が一ヶ所や二ヶ所あると思います。
この蛍光灯ですが、切れてしまったときや、切れる前に購入しようと電気店やホームセンター、最近では通信販売を利用しようとすると困るのが
「たくさんあって、どれを選べばいいのか良くわからない」
という状態ではありませんか?
そして、これ、意外に多いのが電気店やホームセンターへ買いに行って「たぶんこれだろう」と買って帰ってきて見てみると、「ちょっと違うんですけど」という、大変悲しい経験をされた人もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで今回は、こういった失敗をできるだけしないためのポイントをご紹介していきたいと思います。
1: 蛍光灯の選び方で失敗しやすい色合いとは
蛍光灯の選び方で失敗しやすいのが「色合い」なんです。
というのも、名称がわかりづらいのが問題なんだと思います。業界として決まっているため仕方ないという面もあり、今もこのような状態になっているのですが、「色合い」を表す名称と実際に見たときの印象、名称から受ける色合いの印象が一致しづらいのです。
そこで、次の3つの色合いが代表的なので、覚えておいていただけると家に帰って「暗い」とか「明るすぎ」ということが減っていくと思います。
(1)昼光色
「昼」の「光」の「色」という文字から連想すると、自然に近い色をイメージしてしまう人もいるでしょう。しかし、この連想が失敗の原因になります。
最近のホームセンターや電気店には、実際に「昼光色」の電灯を灯しているところがありますので、昔よりはわかりやすくなっていますが、間違えやすいことには変わりありません。
では、「昼光色」とはどういった色なのかというと、部屋の中を爽やかな印象にしてくれる「青い」印象の光です。
一般的にイメージしやすいのはオフィスの電気でしょうか。
書類や書籍などをはっきりと見せてくれます。
(2)昼白色
つづいて「昼白色」。はい、これも「昼」の「白」となっているので、色名から受ける印象としては「白くはっきりとした色」を連想しやすいです。
そのため「昼白色」の印象と「昼光色」の印象が混じってしまう人もいます。
では、「昼白色」とはどのような色合いなのかというと、こちら「白」と入っていますが自然の色に近いのです。
確かに「昼光色」よりも青味が少なく、白色なので「昼白色」なのですが、色合いの名前から連想するときは気を付けておきましょう。
(3)電球色
こういった色合いもあります。
昼光色や昼白色よりも、赤味が強くなっています。そのため温かみを感じられる光となり、人にリラックス感を与えてくれます。
このように色合いがありますので、どういったシーンで使うのかを考えて選ぶことも失敗しないためには大切なポイントになります。
リラックスしたいのに昼光色を選ぶと、事務所のような雰囲気になり無機質感が強くなるかもしれません。
反対に仕事をメインにする場所なのに、電球色を使うと気持ちの切り替えがしづらくなり、仕事の効率が上がらなくなる可能性もあります。
在宅ワークが増えた方の場合、こういった蛍光灯の色合いを工夫することで、仕事とプライベートの切り替えを簡単にできるようになるかもしれません。
2: 蛍光灯の選び方で迷いやすい種類と仕組み
蛍光灯の選び方で迷いやすいのが種類です。
(1)グロースタート形
蛍光灯のスイッチを入れたとき、最初に「チカチカ」と小さな電球みたいなのが点滅し、その後に蛍光灯の本体が点灯するものがあります。
これをグロースタート形といいます。グロースタート形とは、グロー球と呼ばれる、最初に「チカチカ」するものを使って蛍光灯を点灯させる仕組みのもの。
最近は少しずつ減ってきていますが、少し前なら事務所や工場、自宅なら倉庫やクローゼットの中で使われていることもありました。
グロースタート形の蛍光灯の場合、蛍光灯に小さく印刷されている型番を見ると「FL」から始まっています。
ここをきちんと見ておくと、間違った種類の蛍光灯を選んでしまう失敗を防げます。
(2)ラピッドスタート形
このタイプはグロー球を使わずに、すぐ蛍光灯が灯るタイプです。最近ではこちらのタイプが増えています。
ラピッドスタート形の蛍光灯の場合、型番を見ると「FLR」から始まっています。
よく見ておきましょう。
(3)インバーター形
このタイプもグロー球を使わずに、すぐ蛍光灯が灯るタイプです。最近ではこちらのタイプも増えています。
インバーター形の蛍光灯の場合、型番を見ると「Hf」から始まっています。
このように種類があるのですが、困るのは間違った種類を選んでしまうと、大きさが合っていても点灯しないということです。
現在市販されている蛍光灯は点灯方式に関係なく使用可能となっています。したがってHf型となっていてもグロー、ラピッド安定器となっている場合があるので注意が必要です。こんなときでもSHIMPLE TUBEは点灯方式に関係なくマルチに使用することができます。
3: 蛍光灯を選ぶときのポイント
蛍光灯を選ぶとき、明るさをどのようにするか悩むポイントです。
(1)明るさと消費電力の関係
蛍光灯の明るさを示す「ワット数」。この数字が大きいほど明るさを増していきます。
そして、明るさが増すと一緒に消費電力もアップします。
ですから、「とにかくワット数の高いもの」を選ぶのではなく、部屋の中へどのように明かりを届けたいのかを考えて選ぶことが大切です。
(2)広い範囲を照らしたいケース
広い範囲を隅々まで明るくしたい。お家ならリビングでしょうか。仕事場なら事務所ですね。
こういった場所には、ワット数の高いものを選びたいところです。
(3)狭い範囲を照らしたいケース
4.5畳、6畳、これくらいの部屋を明るくするなら、ワット数が小さいものでも問題ありません。
こういった場所に、大きなワット数のものを使うと、無駄に消費電力だけが上がってしまいます。
4: 蛍光灯からLED化を考えたときの選び方
従来の蛍光灯を使っておられるなら、今度の交換ではLED蛍光灯を選んでみてはいかがでしょうか?
というのも、2020年から、従来の蛍光灯が少なくなっていくからです。
(1)従来の蛍光灯は減少する
2020年から、従来の蛍光灯に含まれている微量の「水銀」の使用がNGになりました。そのため、今後は従来の蛍光灯の生産を各メーカーとも減少するようになり、最終的には生産を行わないようになっていきます。
そのため、将来的なことを考えると、今のうちからLED化を進めておく方が、突然蛍光灯が切れたときに「どこにも売ってない」という経験をせずに済むでしょう。
(2)LED蛍光灯の種類とは
LED蛍光灯にも、昼光色、昼白色、電球色がありますので、従来の蛍光灯と同じようにシーンに合わせて選ぶことができます。
また、LED化することで、従来の蛍光灯よりも長持ちしますし、同じ明るさでも消費電力を抑えることができますので、電気代の節約にも効果が期待できるでしょう。
5: まとめ
蛍光灯を購入するとき、色合いや種類に気を付けておかないと失敗してしまいます。
このような失敗を一度もされたことのない人は多くありませんので、ややこしいのが一番の問題なのですが。
とはいっても、このややこしい色合いや種類が変化する可能性も低いため、今回お話しましたポイントを覚えておいていただき、次回購入されるときには安心して選んでもらいたいと思います。
また、従来の蛍光灯は少しずつ市場から消えていきますので、早いタイミングでLED化を検討してもらえると良いでしょう。
交換時のLED蛍光灯から他社製LED蛍光灯に切り替える場合、入力、出力の配線が違う場合があります。間違えてLEDランプだけを交換するとショートして破壊されるだけでなく思わぬ大けがをすることになります。
LED蛍光灯のメーカー変更の際は必ず配線状況を確認することが必要です。