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紫外線で衣類や商品が変色?蛍光灯をLEDに交換して安心を手に入れよう!

 
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衣類や雑貨、ふとんや枕、カーテンなども同じですが、お店で販売されている衣類や商品が変色して(焼けて)「これじゃ売れない」という経験をされたことがあると思います。

このようなトラブルの原因が、屋外からの直射日光であるなら対処することもできますが(カーテンを付けて直射日光を遮るなど)、多くのこういったトラブル原因は室内の蛍光灯から発生する「紫外線」だったりします。

そのためお店を営まれている方以外にも、お家で気がつくと「焼けて変色」という残念な経験をされている方もいらっしゃるはずです。

そこで今回は、店内やお家など室内で変色を防ぐためにおすすめな、紫外線をほとんど発生しない明かり「LED」についてお話していきます。

 

1: どうして紫外線で衣類や商品が変色するのか

紫外線が衣類や商品をどうして変色させるのかというと、原因は私たちの目には見えない「紫外線」です。

 

(1)紫外線で変色する理由

光には「波長」と呼ばれるものがあります。波長には長さがあり、短すぎても長すぎても私たち人間の目には見えません。

一般的に説明されるときに言われるのが次のような波長の関係性です。

電波 > 赤外線 > 可視光線 > 紫外線 > 放射線

波長にはエネルギーがあり、波長の長さと反比例して強くなります。そのため、波長がもっとも短い「放射線」は物を壊す力が強いため、人が放射線を大量に浴びると健康被害が起こります。

対して紫外線は放射線ほど強くはありませんが、長時間浴び続けることで物を壊していくことも可能です。

そのため、紫外線をゆっくり長期間浴びていることの多い、室内の

  • 衣類
  • 商品

は変色が進みます。また新聞紙や雑誌を思い浮かべてもらうとイメージしやすいですが、紫外線に長期間さらされると黄色くなります。これも紫外線によって壊されている結果です。

 

(2)蛍光灯が紫外線を出すのは?

室内で、どうして紫外線が発生するのかというと原因は「蛍光灯」に潜んでいます。

従来の蛍光灯には、低圧の中に水銀ガスを入れています。そして電気を通すことで蛍光灯の中に電子を放出し、水銀ガスへ電子をぶつけることで紫外線を発生させる仕組みになっています。

発生した紫外線がガラス管に塗られている蛍光物質にぶつかることで、先ほど出てきました「可視光線」に変化し、私たちの目でもわかる「明かり」になっています。

つまり、従来の蛍光灯は点灯するだけで、数%ではありますが常に紫外線が放出され続けているため、じわじわと長い期間にわたって紫外線が衣類や商品に当たっていると変色してしまうのです。

これは大切な衣類や商品が紫外線によって壊されているということです。

 

(3)室内の蛍光灯で変色を守る方法

従来の蛍光灯から変色を守る方法として一般的に伝わっているのは次のような方法です。

  • [1]外から日の当たる場所には置かない
  • [2]蛍光灯の光が当たる場所に長期間置かない
  • [3]クローゼットの中には外からの光や蛍光灯の光が入らないようにする
[1]に関しては、比較的簡単にできると思います。

[2]や[3]も、ご自宅なら可能です。しかしお店では難しいですよね。

蛍光灯の光が当たらない場所ということは、来店された方から見えない場所ということでもありますので、商売になりづらい状況です。

このような悩みがあると思いますので、私たちは解決方法の一つとして従来の蛍光灯からLEDタイプの蛍光灯への交換をおすすめしています。

 

2: 蛍光灯からLEDに交換するメリット

従来の蛍光灯からLEDタイプの蛍光灯へ交換するメリットを見ていきます。

 

(1)LEDと紫外線の関係

もっとも大きなメリットは、

  • 従来の蛍光灯:紫外線が発生しないと明るくならない
  • LEDタイプの蛍光灯:紫外線の発生が少なくても明るい

 

(2)紫外線が少ない理由

従来の蛍光灯は、発生した紫外線がガラス管に塗られている蛍光物質にぶつかることで「明かり」になっています。

一方、LEDタイプの蛍光灯は明かりに必要な「白色」を、紫外線と蛍光物質によって作り出しているのではなく、

  • 赤色
  • 緑色
  • 青色

これらのLEDを組み合わせることで作り出しています(他には青色と黄色の発光体を組み合わせる方法もあります)。

このため、明かりが発生しても紫外線の量が少なく、ほとんど出ていないのと同じくらいのレベルになっています。

 

(3)紫外線が少ない証拠

このようにお伝えしても紫外線が少ない証拠を目で見てもらうことはできません。

紫外線は私たちの肉眼で見ることができませんので、「はい、このようになっています」とは言いづらいのです。

そこで紫外線が少ない証拠としてお伝えできることはというと、変色への負担を気にされる施設での利用状況でしょう。

  • 美術館
  • 博物館
  • ハイブランド系ショップ

こういった場所へ足を運んでいただくとわかりやすいのですが、展示や陳列されているところを照らす明かりにはLEDが使われることが増えています。

できるだけ展示物や商品への負担を少なくするために、その道のプロが考え検討し選んでいるのです。

 

3: 本当にLEDから紫外線は出ないのか

「そうは言っても、LEDは全部紫外線が出ないのか」という疑問もあると思います。

 

(1)一般的なLED

屋内で使うLEDのほとんどは、紫外線が少ないタイプです。

ホームセンターや量販店などで見かけるものは、ほとんどがこのタイプです。

 

(2)特殊なLED

LEDには特殊なタイプもあります。それは、意図的に紫外線を発生させるタイプの蛍光灯です。

このタイプのLEDは、

  • 空気清浄器
  • 樹脂を硬化させる機器
  • センサー

こういった用途や機械で使われています。どちらかというと、一般的な家庭や店舗での利用向けではありません。

 

4: LEDに交換する理由は快適な暮らしと環境への配慮にも

LEDに交換すると、紫外線から衣類や商品を守ることができます。そして次にお話する2つのメリットも手に入れることができます。

 

(1)虫対策

お店やお家にやってくる虫ですが、ほとんどは紫外線に反応して集まってきています。

でも、紫外線の発生が少ない(ほとんどない)LEDタイプの蛍光灯へ交換すると、紫外線に反応していた虫たちが集まりにくくなるのです。

お店で困る「虫対策」として、LEDへの交換は大きなメリットになります。

 

(2)2020年問題

まだまだ知られていないですが、2020年問題というのが蛍光灯にはあります。

この問題は「水銀に関する水俣条約」に基づいた、水銀使用製品の規制が2020年12月31日から本格導入されることを意味しています。

この規制によって、近い将来水銀を使っている商品の製造は減少していきます。蛍光灯も同じように生産が減少し、そのうちに在庫もなくなり店頭から姿を消すかもしれません。

今すぐなくなるわけではありませんし、今すぐ使ってはいけないということではありませんが、近い将来には従来の水銀を使った蛍光灯は使えなくなりますので、今交換時期が来ているのなら、LEDへ交換しておくのが良い選択だと思います。

 

5: まとめ

衣類や商品の焼けは、できるだけ発生させたくありません。そのためには店内(室内)での紫外線対策を行うことがおすすめです。これはお家でも同じです。

もし、あなたのお店やお家で蛍光灯の交換タイミングが近づいているのなら、LEDへの交換を検討してみてください。

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